頁 行 語 品詞

p.62 ℓ.1 いづれ 代 いつ

御時 名 天皇 時代。おほん－とき
女御 名 にょうご
更衣 名 こうい
候ふ 動 さぶらう。敬うべき人 そ に控える。謙譲語
給ふ 補動 尊敬 補助動詞。
やむごとなし 形 やんごとなき。高貴な
ℓ.2 際 名 きわ。身分
すぐれて 動 格別に
時めく 動 寵愛を受ける。
ℓ.3 めざまし 形 気に食わない。
おとしむ 動 軽蔑する
そ む 動 妬み恨む
ℓ.4 下﨟 名 げろう。身分 低い
宮仕へ 名 みやづかえ。奉公。
ℓ.5 積もり 名 積み重なること。
あつし 形 病気がち。
ℓ.6 あ れなり 形動 気 毒な
思ほす 動 お思いになる。尊敬語。
ℓ.7 えーず 副 不可能。「ず」打ち消し
例（ためし） 名 悪い例。
もてなし 名 あり様。取り扱い。
上達部 名 かんだちめ。大臣など偉いひと
ℓ.8 上人 名 うえびと。他 女房。
あいなし 形 気に食わない、感心しない
そ む 動 そらす
ま ゆし 形 見ていられない
覚え 名 ご寵愛ぶり。
唐土 名 もろこし。中国 唐
p.63 ℓ.1 悪し（あし） 形 悪い。よし、よろし、あし、わろし
ℓ.2 あぢきなし 形 面白くない。
ℓ.3 したなし 形 不都合な。
かたじけなし 形 勿体無い
ℓ.4 交じらふ 動 宮仕いをする。
古 人 由あるにて いにしえ ひと よしあるにて。昔風 人で由緒ある家柄 方で
ℓ.5 もてなす 動 準備する。
か かし 形 頼りになる。
後見（うしろみ） 名 バックアップ。後見人。
ℓ.9 契り 名 ちぎり。前世から 因縁。
清らなり 形動 清らかで美しい
玉 名 美しいも 形容にいう語
ℓ.10 いつしか 副 早く（見たい）。
心もとながる 動 待ち遠しく思う
御覧ず 動 ご覧になる。
ℓ.11 容貌（かたち） 名 容姿。
一 皇子 名 弘徽殿女御 sON
右大臣 名 弘徽殿女御 DAD
ℓ.12 寄せ重く 後ろ盾がしっかりとしている
まうけ 君 名 皇太子である
ℓ.13 （もて）かしづく 動 大切にお世話する
聞こゆ 補動 申し上げている。謙譲語。語→一 皇子
ℓ.14 にほひ 名 美しさ。視覚。
ℓ.15 おほかた 副 普通 程度
ℓ.16 私物 名 秘蔵 宝物
かしづく 動 大切に育てる。
p.64 ℓ.2 おしなべて 副 ありきたり 。
上宮仕へ 名 帝 普段 お世話
ℓ.3 上衆めかしけれど 高貴なひとらしく振舞う
わりなし 形 分別なく。無理矢理に
わりなくまつ させ給ふ 分別なく絶えずお側においさせになる。
ℓ.4 遊び 名 管弦楽 遊び、模様し
ゆゑあること 何事につけても趣 ある催しごと
参上る（まう ぼる） 動 参上させなさる。謙譲語。語り→帝
 ℓ.5 大殿籠る（おおと ごもる） 動 お寝過ごしになる。
あながちなり 形動 強引に。
ℓ.6 お づから 副 自然と。
ℓ.7 心異に思ほしおきてたれ たいそう格別にお心にかけられた で。
思ほしおきつ 動 心にお決めになる。尊敬語。
坊 名 一 皇子
ようせず ひょっとしたら
ℓ.9 なべて 副 普通。（〜並大抵 も で ない）
お します 動 いらっしゃる。尊敬語
ℓ.10 心苦し 形 つらい
ℓ.12 かしこし 形 畏れ多い
御蔭（みかげ） 名 帝 御庇護
ℓ.13 なかなかなり 形動 帰って良くない。なまじっか
ℓ.14 桐壺 名 更衣 部屋。
藤壺 入内
p.65 ℓ.4 ➀御あたり 帝 おそ
しげし 形 しきりに
②え恥ぢあへ給 ず 恥ずかしがって入られませんでした。
ℓ.5 思す（おぼす） 動 お思いになる。
ℓ.6 めでたし 形 お美しい
③うち大人び給へる 少しお年を召されていらっしゃいます。
うつくしげなり 形動 可愛らしい
ℓ.7 せちなり 形動 しきりに
奉る 補動 見奉る＝拝見している。謙譲語。語り→藤壺
p.66 ℓ.1 ④母御息所（みやすどころ） 更衣 こと。
影 名 面影
おぼゆ 動 覚えている。
ℓ.2 ⑤典侍（ないし すけ） 天皇 そ に使えるも
聞こゆ 動 申し上げた。謙譲語。語り手→源氏
ℓ.4 補動
⑥なづさひ見奉ら や 慣れ親しんで見申し上げたい
ℓ.6 ⑦上 うえ。帝 こと。
⑧限りなき御思ひどち こ うえなく思いをお寄せあいになる者同士である。
な………そ 副 〜しないでください。
ℓ.7 あやし 形 不思議と
⑨よそへ聞こへ聞こえつべき心地 母親と見立て申しても良い気
ℓ.8 なめし 形 無礼
らうたくす 動 可愛がる。
ℓ.9 つらつき 名 お顔
まみ 名 目元
ℓ.10 かよふ 動 かよいて見え給ふ＝　似通ってお見えになる
ℓ.11 似げなし 形 似合わない
ℓ.12 かなし 形 ちょっとした
こよなし 形 こよなく
⑪こ 宮 藤壺 こと
そ そ し 形 仲が悪い
ℓ.14 も し 形 不愉快だ
ℓ.15 ⑫宮 一 皇子
p.67 ℓ.1 ⑬御覚えもとりどりなれ 帝 愛情もそれぞれに厚い で。